日本には変わりゆく季節のワンシーンをワンシーンを切り取り自然と暮らしを楽しんできた文化があります。
その切り取った季節に風景と情景を合わせて三字の漢字で表している熟語をご紹介します。
現代では忘れてしまいがちな、季節や時を感じさせる熟語を楽しんでいってください。
朧月夜(おぼろづきよ)
朧月というのは月の光がぼやけて見える月。
十六夜
秋の季語にも使われる三文字熟語。
陰暦十六日の夜。また、その夜の月。
別名で既望とも言います。
朝月夜(あさづきよ)
夜明けの空にまだ残っている月のことを意味します。
別名:有明の月
夕月夜(ゆうづきよ)
朝月夜 の逆の意味
月がかかっている夕方。
五月雨(さみだれ)
長雨のことを意味します。
また、断続的にダラダラと続くことを五月雨式と表記することもある。
別名:さつきあめ
不知火(しらぬい)

日本の九州の沖合で見られる無数の光が点いたり消えたりする現象を意味します。
神秘的な現象ですが、海上の漁火(舟の上でたく火)が反射して影響していると考えられています。
雪月花
雪と月と花など日本の四季の風情のある様子を風雅に楽しむことを意味します。
桃源郷
天国のような俗世を離れた平和な郷を意味します。
蝉時雨

夏に多くの蝉が泣いている様子で時雨(晩秋から初冬にかけて、日本海側を中心に降る通り雨のことです)がふるように例えた三字熟語
半夏生
1年のうちで昼間の時間帯が最も長くなる、夏至から11日目の、7月2日頃から七夕までの5日間となっています。
真善美
日本の理想とされる価値概念である、真、善、美を意味します。
八百万

数えられないくらいの数の神さまのこと。
森羅万象に神を感じる日本古来の考え方で、神道に通じています。
森羅万象:天地間に存在する、数限りないすべてのもの(万物)や事象。
日本の美しい四季を意味する三文字熟語をご紹介しました。
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